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TOP > コラム > シリアス・レジャーの特徴を持つ海洋スポーツイベントに関する研究―慶良間海峡横断サバニ帆漕レースの参加者を対象とした調査―
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2.方法

2−1 調査方法
調査はサバニ帆漕レース第20回大会開催後の2019年11月から12月に,インターネット上にGoogleフォームを用いたweb調査を設置し,サバニ帆漕レースに参加経験のあるサバニ愛好家を対象としてアンケート調査を実施した。回答の依頼は機縁法を主な方法として,メールでの依頼やSNSでの情報公開等によりweb調査フォームのURLを周知した。また,同一人物による重複回答を防ぐためにシステム上の設定をおこなった。

2−2 調査の倫理的配慮
調査を実施するにあたり,回答前に研究の趣旨や倫理的配慮,および研究参加についての説明を記載したページを設置した。

2−3 調査項目と分析対象項目
web調査では,性別・年齢・居住地等の属性のほか,サバニ帆漕レース出場回数,サバニの保管場所,レース運営・プレ(島内)レース・本レース・ルール・開催時期等のレースに関わる満足度,直近に参加したサバニ帆漕レースにおける座間味島および本島における滞在期間,サバニ帆漕レースの魅力,サバニ帆漕レースへの参加を決めた理由等を質問項目とした。レースに関わる満足度については,「非常に満足」から「非常に不満」の5段階でリッカート尺度を採用した。サバニ帆漕レースの参加を決めた理由,サバニ帆漕レースの魅力の自由記述部分は,居住地や参加回数といった背景を加味したうえでカテゴリーの生成をおこなった。自由記述部分における分析では質的研究手法の1つであるSCAT(Steps for Coding and Theorization)を用いてカテゴリーを生成した。また,トライアンギュレーションを実施し,分析や解釈の過程における妥当性を担保した。本研究におけるトライアンギュレーションでは,著者のほか海洋スポーツを専門とし,当該レースにも複数回参加経験がありレースの背景をよく理解している研究者を交え検討した。